京都の暮らしに向いている人
まず、京都に限らずいえることではありますが、「郷に入っては郷に従え」ができるかどうかが重要です。今住んでいる地域の常識が通用しないことも出てくるでしょう。そういった時に、新しい土地の風習や習慣を受け入れる柔軟性が必要ですよ。特に京都は歴史がある地域です。その文化に馴染んで周囲と協力できる人は、京都の暮らしに向いているでしょう。
また、日本文化が好きな人は当然ながら京都の暮らしに向いていますね。京都を歩いていると、昔の日本にタイムスリップしたのではないかと錯覚するほどです。今でも古来の日本文化を感じられる街並みが維持されており、その風情を残すための取り組みにも積極的です。伝統的な街並みを残している京都は、古い文化が好きな人にとって最高の街といえますね。
地域コミュニティを大事にできる人も、京都の暮らしに向いていますよ。京都の人々は義理堅く、困ったことがあれば手を差し伸べてくれます。古くからある催しやしきたりを大切にしているので、そういった地域性に馴染めることができれば快適に過ごせるでしょう。
老後の余生をゆったりと過ごしたい人にも向いています。中心部は観光地として栄えていますが、少し離れた山間部や沿岸部はゆったりとした空気が流れています。緑豊かな田舎で老後を過ごしたいと考える人には、非常にいい環境が整っていますよ。実際、定年後に都会から京都に移住して暮らしている人もいます。住宅型老人ホームを終の棲家として、夫婦で移住するといったケースも少なくありません。それだけ、京都は魅力的な雰囲気に包まれているんですね。
向いていない人は?
向いている人がいるということはつまり、向いていない人もいるということです。まず、京都の暮らしに向いていないのは暑さが苦手な人です。中心部の京都市は海から遠く、山に囲まれた盆地なので夏は涼しい風が入りにくく熱がこもりやすいです。加えて、アスファルトやコンクリートが熱を吸収するので夏は非常に暑いですよ。
また、人の多いところが苦手な人も、エリアによっては暮らすのに向いていません。2019年に京都へ観光に訪れた人は、約8,791万人です。国内外から毎日のように多くの観光客が訪れ、団体旅行の旅行先としても人気です。京都市内は観光名所が点在しているので、路線バスや鉄道が混雑します。常に人の多い場所を移動することになるので、それが苦手な人にとっては暮らしにくいかもしれませんね。